ローズウッドは、ダルベルギア属・ツルサイカチ属・マメ・ツル科を含めた樹木の総称です。昔からローズウッドとして流通し、”冠名”が付いているのは世界で7種(チェック印箇所)です。これらの多くの材は、1973年ワシントン条約(絶滅危惧動・植物保護条約)に指定され、各産地国、伐採禁止はもちろんの事、象牙・タイマイ(亀)と共に輸出入禁止になっています。指定樹木は確実にその備積量を減らし続けていて、枯渇が心配されます。現在、植物分類・種類に関係なくローズウッド特有の”杢目”、”柾目”、”芳香”、”色彩”など、似た樹木が欧米を中心とした商業名◯◯何々ローズとして呼ばれ流通しています。これらの材も含めて、わかりやすく一覧表にしています(2022年1月現在)。
目次
ローズウッドについて
世界のローズウッド一覧表7種()内は材種・別名
以下に記載する計7種(チェック印箇所)が狭義に昔から世界が認めているローズウッド類で、芳香の強弱はありますが、共通する香りがあります。
①アジア圏
- インド・ローズウッド(インディアン・ローズウッド、デカンローズ、カシミールローズ)【インド産】
- サイアミー・ローズウッド(紫檀・縞紫檀「チューリップウッド・ビルメス」)【タイ・ミャンマー産】
②アフリカ圏
- マダガスカル・ローズウッド(ロイヤル・パリサンダー、ボアナ・パリサンダー)【マダガスカル産】
③中南米圏
- ホンジュラス・ローズウッド(ニカラグア・ローズウッド、ユカタン・ローズウッド)【ホンジュラス産】
④南米圏
- ブラジリアン・ローズウッド(サントス・ローズウッド、ハカランダ、ジャガランダ)【ブラジル産】
- ブラジリアン・チューリップウッド(ピンクウッド・パウロサ)【ブラジル産】
- キングウッド(キングウッド・ローズ)【ブラジル産】
世界のローズウッド”商業名”で呼ばれる一覧表
「A」アジア圏
- レンガス(ボルネオ・ローズウッド)【ボルネオ・パプアニューギニア産】
- インディアン・ローズウッド(ソノケリン・チッソ―)【インドネシア・バングラディッシュ産】
- 花梨系樹木(アンダマン・ローズウッド・ニューギニアローズ)【アンダマン諸島・ニューギニア産】
- 紅木(シタン・ローズウッド、サルタン・ローズウッド)【インド産】
「B」アフリカ圏
※アフリカン・ブラックウッド、パドック材なども含まれる事が有ります。
「C」中南米圏
- ココボロ(ココボロ・ローズウッド、ニカラグア・ローズウッド)【ユカタン中南米諸国】
- ボコーテ(リオグランデ・パリサンダー、メキシカン・ローズウッド)【ユカタン中南米諸国】
- グラナディロ(メキシカン・ローズウッド、ユカタン・ローズウッド)【ユカタン中南米諸国】
※上記の材は、すべてユカタン・ローズウッドとして総称する事もあります。又、最近ではコルデア(シャム柿)もローズの名前が付く事があります。
「D」南米圏
- モラド(パープルウッド、カヴィウナ、サントス・ローズウッド、ラテン・ローズウッド)
※南米材は、現地語・スペイン語・ポルトガル語から、いろいろな材名が有り、ブラジリアン・ローズウッドの近種が2~3種有ると言います。これを含めて呼び名も整理されていない樹木分野です。
ローズウッドのご紹介は以上です。続いて木族の会(樹種辞典)をご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
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