ココボロ(ニカラグアローズウッド)

ココボロ(ニカラグアローズウッド)

中米、メキシコ西南部から、グアテマラ、エルサルバトル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマの7ヵ国に、コロンビアを加えた地域(面積にして日本の1.4倍、距離にして3000キロメートル)の細長いユカタン半島の国々に分布しています。しかも、太平洋側の沿岸、内陸部20~30キロメートルにしか植生していません。

ココボロ(ニカラグアローズウッド)について

特長

ダルベルキア属マメ科の植物で、この地域のローズウッド種族の内、欧米では上位一番に揚げられるは、このココボロ(ニカラグアローズウッド)です。樹高は15~20メートル、径は25~60センチメートルです。今はとても希少になりましたが、80センチメートルの材もかつて出材されています。材の色彩は木によりまちまちですが、淡黄色から濃赤色までが混じり合い、その中に黒い縞目があります。材は緻密で、油分を多く含むため仕上がり用のワックス掛けが必要ない程の材です。

魅力的なココボロの肌目

魅力的なココボロの肌目

ココボロの主な用途は、ギターなどの楽器材、道具の柄、宝石箱、家具用ツキ板等です。特にナイフの柄に定評があり、まず人目に付く材面の美しさ、仕上がりの良さ、繰り返し洗っても質が低下しないという利点があります。

ステッキ

ココボロは、早くから欧米、特にヨーロッパでスネークウッドブラジリアン・ローズウッドと共に定評が高く、高額なステッキとして有名です。

見事に曲がったココボロの大曲りステッキ

見事に曲がったココボロの大曲りステッキ

油分が多く、拭き込みによりますます艶が増します。

油分が多く、拭き込みによりますます艶が増します。

この材は、丸太から挽くと七色に輝く虹色の色彩が現れます。乾燥の段階で、色がオレンジ中心から、カメリア色からテラコッタ色まで変化し、茶褐色に黒縞目の渋派手な色彩に落ち着きます。業界では、ココボロの”七変化(しちへんげ)”と呼ばれています。

茶道萩焼き抹茶碗にも”萩の七化け(ななばけ)”という言葉があります。使い込みによる雰囲気、趣き、色合いが良く増してくる事を指します。ココボロと同じですね。

よくある質問と回答

Q:ココボロについて何か情報がありますか?

A:ココボロは、既にワシントン条約で規制が始まっていて、現在日本への原木輸入は無理な状況です。半製品ですら探すのに苦労します。入手困難な理由は、前述の太平洋沿い内陸20~30キロメートルしか分布していない点です。これらの地域は、各国々の人間都市生活圏と重なります。最大の理由は、この地域7ヵ国プラス1ヵ国は、政治的に不安定で、ニュースに取り上げられる事が多く、世界的に見ても経済発展途上国上にあります。

現在貴重な緑(みどり)・森を外貨獲得のため、観光事業に政府が特に力を入れている点です。伐採より植林へと大きく舵を切った為、ますます中米の良材は、既に入手困難となっています。

Q:ココボロは種別けが素人でも可能ですか?

A:どの貴重な材でも、丸太から製品になるには、多くの時間を費やします。色彩が挽いた時点と経年変化の過程において、著しい材はこのココボロと、東南アジアでは紫檀(したん)です。

これに紅木(こうき)を加えた材を並べてみても、プロでも判断できない程よく似ています。幸いココボロは油分が多いので、木地の状態で売られているケースが多いので安心してお求めになる事ができます。

ココボロのご紹介は以上です。続いて桜(さくら)・樺(かば)・チェリーをご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

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