ボコーテは、カキバチシヤノキ属・ムラサキ科の広葉樹です。樹高は、25m・直径60cm~80cmに達する中型の樹木です。直幹林が多く、長さ10mまでの良材が取れます。材は茶・黄色の中に、黒褐色の縞模様があります。用途は材面の杢が美しいので、主に家具・壁面材用のツキ板が主で、細かくは指物細工・額縁・楽器などに利用されています。特殊にナイフの柄・ビリヤード・キューの柄・銃(床尾)にも使われます。

ボコーテ・リオグランデ・パリサンダーについて

ステッキとしてのボコーテ

ボコーテ材の素材

写真①:ボコーテ材の素材

写真①は、ボコーテ材の素材です。巾広のテーブル材クラスも取れます。

ボコーテ材を使ったステッキ

写真②:ボコーテ材を使ったステッキ

写真②にボコーテによる大曲りステッキが掲載されておりますが、曲げは特に難しい材の1~2位です。シャフト材としても重厚な杢目で人気が高いです。

ボコーテ材を考えた時、疑問の数々

ボコーテの産地は中南米メキシコではありません

ボコーテはどこが産地なのかと言うと、南米で中南米メキシコとよく書かれていますが、事実ではありません。ボコーテは、南米ユカタン半島の付根(つけね)コロンビア・エクアドル・ベネズエラ・ガイアナ・スリナム・ギアナ・東側はペルー・ボリビア・アルゼンチン北東部に分布します。ブラジルでは、飛び地的にセアラ・リオグランデ・ドノルテ・パライバ各州に点々と分布しています。

では、名前のボコーテと言えば、ブラジルの元々の現地語でリオグランデ・パリサンダーと呼びます(ポルトガル語では、パウ・アマレロと呼びます)。これは、米国の商業名リオグランデは、リオグランデ・ドノルテ州の頭文字を取って、パリサンダーはローズウッドに似た木として、付けられた言葉です。

間違いの元は、メキシコからシャム柿(カルナッテ)に紛れ込んで、日本に輸入された事と、アメリカとメキシコの国境を流れるリオグランデ川をイメージ化した事が始まりです。

では、黄金丹・黄王丹の言葉の由来は、当時リオグランデ州ナタールに日系移民が多く、その中で輸出業者が日本人受けのよい名前が付けられたと言います。

ボコーテのご紹介は以上です。続いてホンジュラス・ローズウッドをご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

木族の会(樹種辞典)