ココボロ(ニカラグアローズウッド)について(その2)

中米・南米北部に分布するダルべルキア属の樹木で、材面は橙色(オレンジ)~赤褐色の木地に不規則な黒色の縞を持つと、大部分の木材辞典では大なり小なりこの表現が書かれています。元々産地国では、短材にされニカラグア・コスタリカから出材されていました。私が驚いたのは、ある樹木の本に直径1mに生長すると書かれていたのですが、そんな大きな大径材を日本では見た事がありません。日本に輸入されていた時代は、径60cm以下の材です。

ココボロ(ニカラグアローズウッド)

ココボロ(ニカラグアローズウッド)

オレンジ色の変わったココボロ

ココボロ(ニカラグアローズウッド)について(その1)のページ」に書いた様に、昔からココボロの七変化(ななばけ)と称し、生木の製材時から乾燥品に至るまで材面の色彩が著しいと言われます。ある人はそこに虹色を見ると言う方も居ます。扱った材のほとんどがこの様に変化するのですが、写真のココボロはオレンジ(橙色)が何年経てもあまり変わらない虹色です。

5年~10年先には変化するのか?現時点ではわかりませんが、乾燥した丸太から2年近く経っています。中米・南米・8ヶ国から産する材をココボロと一派・絡めてと括り付けるのは、ある意味無理が有る様に最近考える様になりました。

鮮やかなオレンジ色のココボロ

写真①鮮やかなオレンジ色のココボロ

樹木辞典の中には、メキシコ・コスタリカ・サルバトルの3ヶ国からのダルべルキア属の総称と言われていて、植物学上はダルベキア・リネアータ・クスカトラニカ・ヒポレウカの3種と言われ、この樹が亜種・近似種なのか、はっきり材面の写真が出ていませんのでわからないです。

魅力有るココボロの根杢

写真②魅力有るココボロの根杢

魅力有るココボロの根杢

写真③魅力有るココボロの根杢

ココボロに想う

ココボロはメキシコ西南部からコロンビアの北部に至る約3,000kmの細長いユカタン半島のグリーンベルト帯地域だけで、日本の面積の約1.4倍はあります。日本でも北国秋田杉と南鹿児島屋久杉では、これが日本産の同じ種類かと逆に外国人が見れば驚きます。

ココボロの産地は、メキシコ・ガテマラ・サルバドル・ホンジュラス・ニカラグア・コスタリカ・パナマ・コロンビアです。この国々から出材するダルベルギア属の総称がココボロ(商業名)です。

あまり追求するとロマンがなくなります。

オレンジ一色の生地に黒い雷(稲妻)の様な縞

写真④オレンジ一色の生地に黒い雷(稲妻)の様な縞

この材をずうっと見ていても飽きません。不思議です。

遠くでラテンのリズムが聞こえる様です。

ココボロ(その2)のご紹介は以上です。続いて桜(さくら)・樺(かば)・チェリーをご紹介いたします。

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