商品、作品解説

スネークウッド産地

現在ブラジル(アマゾン地域)・南アメリカ北部(ガイアナ・ギアナ)から、わずかながら日本にも原木（げんぼく）が輸入されています。かつてはメキシコ南部・中央アメリカ(グァテマラ・ホンジュラス・パナマ)まで分布していました。

レターウッド

樹高は20ｍ、径は30㎝から太くても40㎝が最大で、それを下回る寸法がほとんどです。

外樹皮はなめらかで灰色、白太部分は黄色で白色の乳液を持つ材で味も香りもありません。用材としては外皮部分を除く新材のみ使います。

もともと太い木ではなく極端に堅く重い材で、芯材赤身部分に象形文字に似た縞目模様があるため正式名は”レターウッド”です。

縞目模様からスネークウッド(蛇紋)・パンサーウッド・タイガーウッド(豹・虎柄)とも呼ばれます。材の利用はステッキが有名ですが、傘の柄・ドラムのスティック(棒)・釣り竿の手元、バイオリンの弓・ツキ板としてキャビネットパネル等に利用されています。

スネークウッドはなぜ高額なのか？

直径30㎝内外、外皮部分は伐採時にすべて林地に捨ててしまい赤身部分の小丸太のみの利用(ステッキ利用長さ1200～1500㎜の長さ)。

まず乾燥させなければならず現地から日本に赤道を越えて入荷時に材の表面、中には芯部に大きな亀裂、干割れがすでに全体に入っているケースが多く原木（げんぼく）の時点で無地物はめったにありません。

更に乾燥にしばらく年数がかかります。

ステッキの大曲がりの曲げ加工や丸棒仕上げ時に割れが多く、曲げ加工時には”ささぐれ”が発生しやすく曲げ部分だけ針金とロール状に巻き付け注意深く曲げます。

更に独特の杢目(虎目)の優劣のランクが直接価格に跳ね返ります。原木（げんぼく）は重さkgで取引されます。ステッキ製作工程で完全無欠点品はほとんどありません。

現在は細かくささぐれた部分干割れ部分はバックアップ材で補修し更に何回も塗装され素人では見た目ではわかりません。

無傷無欠点物は本100万円を越える値が付きます。

スネークウッドは日本人に向いているか？

何しろ日本人にはスネークウッドはステッキ王者、至宝品。高価なステッキの代名詞になっていますが、違う観点からみるとどの原木（げんぼく）を挽いても虎目の大小の違いはありますが、どの部分を製材しても必ず杢目は出ます。

良質の杢目を引き出す”木取り”の難易度は高くありません。

日本は英国と深い関係がありステッキを持つチャーチル首相、日本の皇族の方、政治家白洲次郎が持つ姿にあこがれを持った感はたしかにあります。

しかし材の比重は重く材の反発力もありません。

ある意味体格の良い欧米人に向いた材種ともいえます。

ステッキの最高峰は他にあるのか？

日本世界に目を向けると世に知られていない材。ステッキの最高峰はまだまだたくさんあります。

あくまで杢目一点主義に集中していてイメージにとらわれていてはいけません。

ラカッポでは材はすべて無塗装木地で見ていただくためいろいろな樹種を取り揃えておりますのでスネークウッドも含めて手に取って、突いて実際に比べてみていただくことをおすすめします。

スネークウッド実材

板状に挽いた原板に蛇柄がビッシリ入った良材ですが、ルーペで見ると細かい干割れが入っているのが確認できます。

杢目は少し足りませんが、よく曲がった欠点の無い良品です。

蛇柄が良く入っていて無欠点品　ハンドル型ステッキ用です。

ストラップ紐の付いた品は、御客様より塗装直しで預かった品です。お預かりした時点では蛇柄が上から下まで入っていたのですが、塗装を剥がし始めたら模様が消えてしまいました。塩酸で黒目を入れていたようです。

嘘みたいな本当の話です。

スネークウッドの詳細については、以下のページでご紹介しています。

スネークウッド・蛇紋木（じゃもんぼく）について

スネークウッドのステッキのご紹介は以上です。続いてセパレート型ステッキ（ケヤキ、本花梨、銀、ゴム）をご紹介いたします。

オーダーメイドステッキ作品集

オーダーメイドステッキ商品情報

ラカッポのオーダーメイドステッキは、お客様のご希望やご要望にもとづいた完全オーダーメイドに対応しております。世界中から選りすぐった貴重材にて仕上げたハンドル・グリップ、支柱・棒、石突、装飾品などあらゆるラインナップを揃えております。

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