アフリカ材であるサペリ(レッドサペリ)についてのご紹介です。サペリ=サペルは、ナイジェリアの一河川の積み出し港の地名が名前の由来だそうです。産地は、ナイジェリア、カボン、リベリア、アンゴラ北部、西アフリカ、中央アフリカ、東はウガンダまで広範囲におよぶ、熱帯雨林から乾燥地帯までに分布する樹木です。巨木で樹高40メートルから50メートルに達し、直径も70センチメートルから2メートルを超す材もあると言われています。同じセンダン科の代表であるアフリカンマホガニーの方がよく知られています。センダン属となるとサペリが代表で、コシポ、ティアマ、ウテルなど木質の似た今まで取り扱った事が無い樹種も数多くあるそうです。
レッドサペリは、赤褐色の強い物が好まれ、色の淡いピンク色をしたサペリは、ピンクサペリと呼びます。ステッキには、レッドサペリの赤い色彩の強い良材より製作します。
材に現れる辺材部分の交錯杢(虎目)やリボン杢が詰まって現れる材が最高材とされます。産出された国々の気候条件や、径の大小より両端に現れる杢目により等級が異なると言われ、その事が一番重要です。ステッキ材としては70センチから80センチ前後の原木(げんぼく)が一番使える大きさです。
写真にあるような均一な虎目は、材質の硬度には少し欠けますが、スネークウッドを負かす程の良材です。木によって差異が激しい材で、丁度良いバランスが難しいです。価格もスネークウッドより安価で、来社されたお客様は、手に取って杢目のすばらしさに感動されます。
アフリカ全般に言えるのですが、各産出国の経済発展が著しく、また世界的な自然保護の観点から、ますます入手困難材の一つに数えられます。
サペリ(レッドサペリ)のご紹介は以上です。続いて紫檀(したん)をご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
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ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
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