写真①②は、最近倉庫より蔵出しした材で、パオローズの杢目としては欠点が無く最上杢の1つです。この材もかつては日本に相当量入荷した時期もありましたが、西アフリカ産出国は、国際的森林保護政策により、入荷がほとんど無い状況です。ステッキ製作が楽しみな材の1つです。
パオ・ローサ(パオローズ)その2
写真③は、木の裏側(木裏)の杢目が落ちた所ですが、巻杢の美しい杢目の表情があります。
パオローサとパオ・ロサの違いについて
少しややこしい話で恐縮ですが、西アフリカ産出国では、まめ科の”赤い色をした木々”の意味からパオ・ローズまたはローズウッドに準じて、パオ・ローズウッドと呼ばれています。これに対してパオ・ロサと伸び「ー」が無い発音の材があります。これはブラジルを主産国に、ブラジリアン・ローズウッド・チューリップ・ブラジリアンと共に総称名に使われます。もちろんブラジリアン産のこれらの樹木は絶滅危惧種に指定されています。アフリカでも南アフリカ・近隣国から取材されるピンク・アイボリーも同じくパオロサと呼ばれる事があります。
写真④は杢目を写していますが、経年変化した柾目はパオロサ類と同じ質感・色彩があり、素人には判断が付かないと思います。逸品の材は、似た材の頂点の材と本当に良く似ます。
パオ・ローサ(パオローズ)について
以下のページでパオ・ローサ(パオローズ)その1、パオ・ローサ(パオローズ)その2についてご紹介しています。合わせてご覧下さいませ。
パオ・ローサ(パオローズ)その2のご紹介は以上です。続いてパドック(アフリカンパドック)をご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
ステッキ専門店【ラカッポ】について
ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
お問合せ・ご来店予約
ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。ご来店の際は、事前にご来店予約をお願いいたします。また、ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。みなさまのご利用、お待ちしておます。