マメ科・ソラマメ亜科の樹木で、樹高15~20m、直径70cm平均、1m近い材も多くあります。産地は西アフリカ・ナイジェリア・カメルーン・カボンを中心に、コンゴ・アンゴラまで、広く分布しています。現地ではパダックと呼ばれています。
パドック(アフリカンパドック)について
材面の特徴は、淡い黒色の縞が有り、全体は血の色の赤色をしていますが、外気を当てるとすぐに濃色の赤紫・褐色に変化をします。材の用途は建築用材、日本では花梨の代替品として、床ノ間材(床框等)に多く用いられ、巾広が採材出来るので、洋間・店舗等の棚板・カウンター材にも用いられます。又階段廻りや唐木扱いの細工材にも用いられます。
パドックは、写真①様に持ち味の赤色から、花梨材の代替品として多く使われます。
なぜアフリカン・パドックと呼ばれるのか?について
本来パドックは、アジア産の花梨の名称です。アジア圏では、昔からタイ・ビルマの本花梨と、アンダマン諸島に産するアンダマン花梨で、よく似た花梨系の持ち味を持つ木だったので、アフリカン・パドックと呼ばれています。アンボイナ・ムニンガとも呼ばれます。アンダマンパドックは、鮮やかな色彩はありませんが、深い紅色をしています。アジア圏の花梨は、共に備積量が少なく現在入手困難材と言われ、花梨系の材はアフリカンパドックが流通材として主流になっています。
ステッキとしてのアフリカン・パドック
この材は、加工性が良好で、狂いも少なく耐久性も有り、ステッキ材としては一級材です。しかし赤手の色彩が経年変化による沈み込みが強く、本来の血の色が維持出来ません。又、紫鉄刀木・鉄刀木などと同じ様に、細かい縦の木の繊維質(毛割れ)が有り、塗装(目止め)に苦労します。多少の赤色の色付仕上げを用います。
パドックは写真④の様に魚の鱗状の外皮が特長です。
チェンソーで丸太小口を切ると、写真⑤の様に赤色の肌が出てきます。
パドック(アフリカンパドック)のご紹介は以上です。続いてパープルハートをご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
ステッキ専門店【ラカッポ】について
ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
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ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。ご来店の際は、事前にご来店予約をお願いいたします。また、ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。みなさまのご利用、お待ちしておます。