アカテツ科のこの材は、別名マニルカラとも呼ばれ、主な産地国はブラジルです。ブラジルではマサラン・ドバが一般名で、ブラジル・ガイアナ・コロンビア・ペルーに広く分布していて、アマゾン森林帯・アマゾン本流・支流の浸水地にも、低地・ブラジル大西洋側山岳地帯まで分布していてブラジルを代表する樹木です。
マサランデューバについて
樹高は30~40m・直径80cm~1m、時には1.5mクラスの材もあります。冴えた赤色系や淡紫色・赤褐色まで産地や立地により違いはありますが、大径材からは写真のような縮緬杢が入った上杢目が現れます。材は重く緻密で、粘りが有り、耐久性は特に富み、防腐・防虫処理を施さず、外部材(エクステリア材)では20年は持つと言われ、今日では外部材としての需要が多く有ると言われています。材面が特に美しい物は、ステッキ・ビリヤードのキューにも好まれます。
ステッキとしてのマサランデューバ
大曲り製品ではあまりにも硬く粘りがあるので曲げづらい材種の1つです。ブラジルでは一般にありふれた樹木なので、外部使用されますが、杢目の有る物は仕上りの艶・光沢があり、アジアの代表、花梨材のチヂミ杢に匹敵します。
写真④の②の様にチヂミ杢が無い物や色彩が沈んだ材もあります。
この材は乾燥させるまで手間が掛かる材です。最近ではアマゾン川流域に広く分布している事が”仇(あだ)”となり、急激に進む都市化・開発・違法伐採などの渦の中に巻き込まれつつある樹木の1つです。
マサランデューバのご紹介は以上です。続いて松(まつ)をご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
ステッキ専門店【ラカッポ】について
ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
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