白柿(しろがき)とは日本産の柿の木の白い部分だけのみで取材した材を言います。方や真黒(まぐろ)柿は、黒の部分のみで一片の白も入らない柿のエボナイトの所のみで取材した材です。白柿・真黒柿、両材は、木取りに始まり、乾燥まで長きの時間を要し、更に大曲りステッキとなると、製作に一時(ひととき)も気を許す事の出来ない貴重材です。ステッキ”通”が”唸る”逸品の品々です。ラカッポでは20年を通じて、白柿は1本のみ、真黒は3本のみの結果です。
白柿(しろがき)と真黒柿(まぐろがき)
ステッキとしての白柿(しろがき)と真黒柿(まぐろがき)
写真①「A」はごく一般の柿の黒柿と呼ばれる材です。「B」は柿材の中で白い部分だけで取材した白柿大曲り品です。「C」は柿材の中で、黒のみエボナイトの部分だけで造られる真黒の大曲り品です。
「B」、「C」2本共に制作するのに難易度が一番高く、滅多になかなか取れないマニアックな逸品です。他店では見た事がありません。
柿材の白コブ
柿の木の根元に付くコブ材の割材(黒目を取り除いた)です。黒白の普通の黒柿材では、面白さに欠けます(写真②を拡大して見てください。)。1mm単位の縮緬(ちりめん)杢がいっぱいです。
柿材の純白部分、白材は白黒材より材質的にあばれ易く、安定さを得るのに多くの仕業を掛けながら、苦労する材です。ラカッポでは、白のままの拭き漆塗りか、少し調色(色付)しての仕上りでも、ハンドル材に向いた素材です。
よくある質問と回答
白柿(しろがき)と真黒柿(まぐろがき)のご紹介は以上です。続いて神代(じんだい)をご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
ステッキ専門店【ラカッポ】について
ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
お問合せ・ご来店予約
ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。ご来店の際は、事前にご来店予約をお願いいたします。また、ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。みなさまのご利用、お待ちしておます。