ゼブラ・ウッドは、樹高30m~40m・直径60cm~80cm、中には1mに達する木も有ります。産出国は西アフリカ(カメルーン・ガボン)が主産地で、元々は海岸に面した限られた地域に多く生育します。マメ科の植物で、柾目に黒色に近い規則正しい平行な細い線が、動物の縞馬(シマウマ)に似ている為、ゼブラウッドと呼ばれます。
目次
ゼブラ・ウッド(ゼブラノ、ザンガナ)について
赤身の材(柾挽)でも乾燥に3~4年掛かります。特に板目部分は木質表面の硬・軟が交互になっているので(原木では通直です。)、捻れ斜め割れが多く発生します。また水分を多く含む間、独特の臭気があります。巾広の板取りも可能ですが、乾燥の難易度が高い樹木の1つです。
ゼブラウッドの用途について
充分乾燥させた巾広の板材は、テーブル等に利用され柾目の大部分はツキ板として家具類に多く使われます。室内造作材にも使われますが、壁面等の大きな空間部分では柾目が細かく見栄えがしません。
ステッキとしてのゼブラウッドについて
大曲りステッキでは、弾性に富み衝撃に対しても極めて強いと昔から言われています。柾目等に発生する逆目を取り除くと、材面に艶光沢が有り、ワックス掛けでも美しい仕上りとなります。この材は戦前から日本に輸入されていましたが、現在備積量が少なく国際自然保護連合では絶滅危惧種に指定されました。
ゼブラウッドと呼ばれるもう1つの樹木について
もう1つの樹木は、ブラジルを中心にメキシコ・グアテマラ・ペルーに掛けて算出されるうるし科のゴンサロ・アルベス(プロレスラーの名前ですね)と言う材です。黒い縞目が特長で、タイガーウッド・ゼブラウッドとも言われている材です。
ゼブラウッドのエピソードについて
私個人では柾目の通った物より、少しズレている杢目の方がシマウマに似ていると思います。柾目は前からバームクーヘンのカット品によく似ていると思っています。事実この材を菓子皿に、バームクーヘンと一緒にいたずらで盛り付けたら、食べてしまったと言う笑えない逸話があります。柾目はバームクーヘンに本当に似ています。
ゼブラ・ウッド(ゼブラノ、ザンガナ)のご紹介は以上です。続いて栓(せん)をご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
ステッキ専門店【ラカッポ】について
ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。(有)東京数寄屋倶楽部によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
お問合せ・ご来店予約
ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。ご来店の際は、事前にご来店予約をお願いいたします。また、ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。みなさまのご利用、お待ちしておます。