本物のナラの木に似たオーストラリア産の木材の名前。歴史的にイギリス連邦国の一つであったため、入植者の初期に家具類として見出したのが始まりと言われています(本国イギリスのオーク材に似ていた)。

ノーザン・シルキーオークについて

産地

もともとは、オーストラリア南部クイーンズランド、ニューサウスウェールズに良材が多く、主産地だったのですが、用材として伐り尽くされ、北に産地が移動した為、北部ノーザンの名が冠されたそうです。

ノーザン・シルキーオーク

ノーザン・シルキーオーク

この材はもともとヤマモガシ科の植物で世界に80種類あり、更にこの仲間は何と世界に1500種あると言われ、その中でもよく知られているのが、ナッツで有名なマカダミアナッツです。オーストラリアを中心に、ニュージーランド、インドネシア、アフリカにも分布しています。この事は6億年前にあったとされる一つのゴンドワナ大陸が2億年前頃より、地球的分裂を始め現在の5大陸になった為、最初の植生分布帯が広範囲になったと言われています。この木の木材利用は、主に家具用のツキ板が一番多く輸出されています。国外では、背が高い木なので、日除け(影樹)として、コーヒー園の廻りに植樹され一役かっていると言われています。

ステッキ

私の所では、原木から挽いた事がありません。フリッチ柾盤からの仕立て品です。乾燥には注意が必要で、細かい割れの発生があります。元を正せば、オークに似た木ではありますが、オークではありません。現在では径が60センチメートル程が中心で、現在植材もかなり進んでいるそうです。

ノーザン・シルキーオーク

ノーザン・シルキーオーク

杢目は、ナラの虎斑というより、コルク樫特有の表情の面白い杢目模様が出ます。うまく盤から墨掛けをすれば、ステッキシャフト面に重なった魚の鱗状の杢目も期待できます。ステッキはお客様に人気があり、現在3~4本の在庫となっています。セパレート型に、自然木や唐木のヘッドが良く似合います。少し色を入れても格が上がるような気もします。他の材に無いコルク状の杢目は、可愛さすら感じます。仕上がりは、ウレタン・拭き漆と試しましたが、どちらも良好です。

最近のオーストラリアの大火災によって、ユーカリと共にこの木も大きな被害が生じたと聞きます。世界的に杢目が面白い演出をしてくれる木が無くなって行くのが寂しい限りです。

ノーザン・シルキーオークのご紹介は以上です。続いてパロサントをご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

木族の会(樹種辞典)