ムクロジ(無患子)は、ムクロジ科の植物で庭木や公園樹、街路樹にも植えられ、山野に自生する材は樹高10m~25m、直径50cm~70cmが平均ですが、太い物になると1mを超す大木も見られます。日本では新潟・茨木県以西、四国、九州、沖縄に分布していて、大きくアジア圏にインド・ネパール・インドシナ半島・中国にも自生しています。

面白い杢目の国産ムクロジ

写真①:面白い杢目の国産ムクロジ

ムクロジ(無患子)について

日本では古くから子供が病気にならない意味を持つ”無患子”の字が当てられています。その理由は、ムクロジの実の殻の中に、硬い玉状で黒色の種子が有り、それを数珠に用いて子供の無病息災を願った事に起因します。この黒玉の種は、正月の羽根突の羽根玉にも古くから使われ、羽根突を通じて子供の安全を願う事の意味が含まれています。雛節句に羽子板を飾る風習もあります。又この種の殻には、サポニンが含まれていて、石鹸として利用した時代もあります。欧米ではこのムクロジ・サイカチ属の種子の殻には、同じ作用が有り、ソープベリーの名があります。

国産ムクロジの杢目とオーストラリア産ビーフウッドの杢目との比較

写真②:国産ムクロジの杢目とオーストラリア産ビーフウッドの杢目との比較

写真②の「A」「B」は、国産のムクロジの面白い杢目です。千葉県柏市の庭先にあった直径2m近い材で、この様な美しい杢目がムクロジの全てに取れるかはわかりません。高樹齢木が持つ杢目です。

写真②の「C」「D」は、アイアンウッドを含む肉柄のビーフウッドと呼ばれる樹木です。各オーストラリアアイアンウッドや、ノーザンシルキーウッドにも見られます。比較して見ると、日本産のムクロジは”国産牛の霜降り肉柄”。ビーフウッドは名の通り”オーストラリア産赤牛の肉柄”の違いが見えてくるのが不思議です。

ステッキとしてのムクロジ

大曲りステッキには、まだ曲げた事はありませんが、ノーザンシルキーウッドで経験しているので良品が取れると思います。ハンドル材は、杢目材を斜めに取材しますと、ハンドルの形全体に面白い杢目が回り、これも良品が取れると思います。

ムクロジ(無患子)のご紹介は以上です。続いて紫鉄刀木(ムラサキタガヤサン)をご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキ専門店【ラカッポ】について

ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。(有)東京数寄屋倶楽部によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。

会社概要

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コンセプト

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購入前の知識

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商品情報

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