このハマビシ科の材は、南米コロンビア・ベネズエラが主な産地で、中米ガテマラ・ホンジュラス・バハマ諸島にも分布しています。樹高10m前後、直径10~45cmの小型中径木の常緑樹です。最大の木でも直径70cm止まりです。

リグナムバイタ

リグナムバイタ

リグナムバイタについて

リグナムバイタは、アメリカの商業名でヨーロッパでは、グアヤカンと呼ばれ産出国によって様々な呼び名があります。16世紀、この木が初めて発見された頃、”生命の木(ウッドオブライフ)”とも言われ、この材の樹液種が万病に効くと広く信じられていて、約2世紀に渡り高額な価格で取り引きされていました。日本ではこの事により、癒瘡木(ゆうそうぼく)と言われます。

この材の特性である高回転の摩耗熱に強く強靭な抵抗性もあり、工業的利用から多くの船舶のスクリューの軸受け、複葉飛行機のプロペラシャフトに特化して使われました。日本では富国強兵と共に、海運・海軍船舶の需要に伴い、明治39年にアメリカからオレゴンパインと共に、既に輸入されていたと記録が残っています。現在も東京駅八重洲口駅前にあるヤンマーディーゼルビル内で、レジャーボート用の軸材として、リグナムバイタが売られています。

ステッキ用に挽材されたリグナムバイタ材

写真①:ステッキ用に挽材されたリグナムバイタ材

リグナムバイタとパロサントとの違いについて

リグナムバイタ材とパロサント材

写真②:リグナムバイタ材とパロサント材

  • ①は深い緑色をしたリグナムバイタ材
  • ②は同じハマビシ科のパロサント材

業界の人でも間違い取り違って呼び名をする方が居るぐらいです。材の色彩は、パロサント芯材は黄褐色から緑色に変化します。リグナムバイタは、濃い褐色から深緑に変化し、グリーン色が濃いのが特長です。又重量の点は、リグナムバイタの方が重いです。芳香も同じ様に香りがありますが、パロサントは酸味が強く、リグナムバイタは少し甘さが残ります。

ステッキとしてのリグナムバイタ

ステッキ用に挽材されたリグナムバイタ材

写真③:リグナムバイタ材とパロサント材

大曲りステッキを製作する事が出来ますが、持ち歩くのに重量の問題があります。色彩は深い緑色をしていますので目立つと思います。長時間の疲労の事を考えると、趣味のステッキとなります。

よくある質問と回答

Q:リグナムバイタで何かエピソードがありますか?

A:今日緑檀(りょくたん)と称する材で仏像や仏具の彫刻品がありますが、全てリグナムバイタ材です。緑檀(りょくたん)は、現代の正に商業名です。写真で見る限り”ヒスイ色”の素晴らしい色彩を放っておりますが、リグナムバイタはここまでの色彩はありません。

リグナムバイタのご紹介は以上です。続いてレモンの木をご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

木族の会(樹種辞典)

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ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。

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