ユーカリとは、フトモモ科・ユーカリ属の樹木の総称です。ユーカリの英名は、ユー・カリプタスです。元はギリシャ語のユ(良く)・カリプタス(包まれている)という意味を持つ2つの言葉が、組み合わさって生まれた物です。それは、花芽が硬いキャップに包まれていて、たわわに花芽を付けている事を表したのが言葉の由来です。

ユーカリについて

生育分布

オーストラリア全土に約500種以上のユーカリが分布していて、世界では変種も含めると1,000種はあると言われます。北は意外、ドイツとポーランドの国境沿いにもこの仲間が分布する森があり、スペインの南端にも分布しています。

コアラの餌

話は変わりますが、動物コアラの食するユーカリは、数多くのユーカリの中でたった20種しかありません。日本に初めてコアラが来たのが1984年です。この前年度頃より、多摩動物園で飼育されるコアラの為、私の店の近くの夢の島公園にユーカリの木が植栽され、今日では高くそびえ立っています。

ステッキとしてのユーカリ

ユーカリの根コブの輪切り材

写真①:ユーカリの根コブの輪切り材

写真①は、ユーカリの根コブの輪切り材です。素晴らしい杢目があるハンドルが取れます。ステッキ製作では、ハンドル材までで、地上部の木のステッキ曲がり品はありませんが、良材があればチャレンジしたいと思います。

1770年、イギリス海軍士官ジェームズ・クック(クック船長の方がわかりやすいかもしれません)率いるエンデバー号が初めてオーストラリア南東海岸のボタニー港に上陸しました。上陸後、このユーカリの生える森を見て驚いたそうです。当時ヨーロッパで樹高が高い木の軽く2倍は越える木々が乱立していたと言われ、日記にも書かれています。

発見から約250年経て、ゴールドラッシュ・牧草地開発・鉄道開発・都市開発と息も切れない程の発展、開発の連続です。オーストラリアは、地図を開けると、左右に台地・山脈(一番高い山で標高2,000mを越える山があります)があり、中央が盆地で砂漠地帯が広がります。砂漠地帯は大きく3つ(グレート・サンディ・シンプリン・グレートヴィクトリア)あり、ここ250年の間に気候が大きく変わった事変が多くあり、

今まで湿潤だった所が乾燥から砂漠へと大きく変わった土地に残された木々は、立枯たれた物が沢山あり、特にユーカリの木は根が深く、地下水部まで達する例がいくつもありました。

そうした砂漠化した所の根を中心に、日本へ一部のユーカリ材が輸入されていました。日本では、ゴールド・フィールド・バールと名付けられていますが、オーストラリアでは、このここの産地と細かく分類されていません。オーストラリアは面積比で、約日本の20倍の広さがあります。写真①のコブなど小さい方で、バブル期前後畳2~3枚分の大きさの絡み合ったユーカリの根が、生花の台やホテル、旅館のエントランスオブジェとして数多く輸入されました。ユーカリは成長が早い為、植林事業の担い手として各国へユーカリの苗木(なえぎ)が輸出されています。

ユーカリ・コブのご紹介は以上です。続いてリグナムバイタをご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

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