赤い大理石の様なニレコブの輪切り材

写真①:赤い大理石の様なニレコブの輪切り材

ニレ(エルム)は、北半球に広く分布していて産地・材質に多少の違いがありますが、ほぼ同じと考えて差し支えはありません。アメリカでは、ロックエルム・ホワイト・エルム、ヨーロッパでは、イングリッシュエルム・ダッチエルム・ウィッチエルムが有り、日本ではニレ(ハルニレ)が代表格です。

ニレコブ(ヨーロッパエルム)について

樹高は20m~30m、直径は80cm~1mに達する木もあります。日本ではニレ(ハルニレ)と呼ばれ、別名(アカダモ)とも言われ、ケヤキ・ヤチダモの代用品として利用されます。世界的にニレ材のコブは美しい良い杢目が取れる為、市場では高値を呼び取引されます。

ニレコブの輪切り材

写真②:ニレコブの輪切り材

ラカッポでは杢目の美しい材からステッキのハンドル材を取材します。

コブ目の美しい巾広板

写真③:コブ目の美しい巾広板

この材は直径1m40cm丸近く有り、コブ目としては大きい方です。産地は旧ソ連グルジア(現ジョージア)、コーカサス山脈から出た物で、ワイン樽の材料のナラ・ブナ材と共に日本に入荷した材です。ヨーロッパ北部では、ニレ・オークの木にまるわる神話が多く、特にニレコブは珍重されます。

本材はなぜトラバーチンエルムと呼ばれるのか?

トラバーチンとは、ピンクから赤系の大理石の呼び名です。イタリアの大理石は彫刻品を代表に白色から肌色のきめ細かい材が好まれます。イランからアゼルバイジャン・ジョージア・コーカサスにかけては、ピンク・赤系の大理石が産出されます。ジョージアは世界の一番古いワイン醸造地とされ、このワイン色をしたニレコブから得られる材をワイナリーのテーブル等に古くから使われてきました。固くきめ細かい肌がトラバーチン大理石に似ている為、コブ材より得られる材面を別名トラバーチンエルムと呼ばれています。40~50年前にこのトラバーチン大理石は多くソ連から輸入され、ホテルロビー、屋敷の応接間の床に敷かれました。この石に近い物は茶道で使われる石炉(せきろ)・日光小豆石が良く似ています。ステッキではハンドル材として利用されます。めずらしく貴重な材の1つです。

見事なトラバーチン・エルムの肌合い・杢・コブ杢

写真④:見事なトラバーチン・エルムの肌合い・杢・コブ杢

ニレコブ(ヨーロッパエルム)のご紹介は以上です。続いてノーザン・シルキーオークをご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

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