今まで扱ったクラロ・コブの最高杢目材(長さ1m20cm×巾42cm)

写真①:今まで扱ったクラロ・コブの最高杢目材(長さ1m20cm×巾42cm)

クラロウォールナットは、在来のネイティブ種・カルフォルニアブラックウォールナットやハインズウォールナット(主にカルフォルニア)にだけ生育するブラックウォールナットの種類のくるみの木に、良質なくるみの実を取る為に、ヨーロッパから来た開拓民や南から来たスペイン人らが、主にヨーロッパくるみ種(イギリス・フランス・ドイツ種)のくるみの枝葉を接木・挿木された在来のくるみの木の総称で、成長する段階でコブ状になった物をクラロのコブと言い、ミックスされそのまま成木となった木・材をクラロウォールナット材と呼びます。

クラロウォールナット・コブについて

特長は、接木部分がコブ化(植物細胞の拒絶反応が著しくコブ状に盛り上がった材)と、拒絶は起こしたが、材種同志うまくミックスされ成長した材と2つに別れます。

前者は、その細かい杢目(小玉)を利用し、小物・細工や車(アストン・マーチン、ベントレー)等の車の内装パネル板として利用されたのは有名です。アメリカでは、ロータリー・ハーフロータリーを取るだけの為、短尺仕立・タマネギ坊主に仕立て、専門の畑地があります。

写真②を拡大して見て下さい。ラカッポでは、杢目の極小の粒杢を持つ材より、ステッキハンドルを製作します。

杢目の極小の粒杢を持つ材より製作したステッキハンドル

写真②:杢目の極小の粒杢を持つ材より製作したステッキハンドル

コブ材とは違ううまくミックス状態のまま成長した大径材、断面にはチョコレート色から濃い赤と暗い黒目筋とが上手くミックスされた偶然の美が現れます。

このような材を上手く利用して家具材をデザインして、有名化したのはジョージ・ナカシマです。今まで排除していた白太・皮付部分をあえて生かし、中巾の材を上手く契り木で繋ぎ(ブックマッチの板使い)、ありのままの木が持つ自然美をあらわにするデザインが有名です。アメリカでも日本でも、ジョージ・ナカシマの作風を守り続けている工房が現在もあります。

アメリカ在来種カルフォルニア・ブラックウォールナットに、イギリス種のくるみを接木した時の痕跡

写真③

写真③は、アメリカ在来種カルフォルニア・ブラックウォールナットに、イギリス種のくるみを接木した時の痕跡です。

継ぎ目を目立たせる為、写真のトーンを抑えています。

写真④

写真④は、継ぎ目を目立たせる為、写真のトーンを抑えています。クラロの板は、必ず接木時の跡がある物と、更にミックスされてわからない程入り組んだ魅力有る板もあります。

クラロウォールナット・コブのご紹介は以上です。続いて黒柿(くろがき)をご紹介いたします。

木族の会(樹種辞典)

ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。

木族の会(樹種辞典)