写真①：ひとめ見たら印象が残る鹿角ステッキ
御客様は、神奈川県大和市にお住まいの方で、電動モーターに使う特殊な絶縁体を製造していて、中国に工場をお持ちの方です。私は浅学でわからなかったのですが、1台の車に何十個として部品が使われるそうです。若い頃から狩猟が趣味で、神奈川県の山野で山鳥（ヤマドリ）を主に狩っていたと伺いました。又釣りにも趣味が有り話が尽きませんでした。いつか鹿角のステッキを持ちたいと20年近く前より思っていたそうです。
鹿角（かずの）のステッキ作品
ラカッポに来店して頂き、水牛始め鹿角の現物を御覧頂き選んで決めて頂いた作品です。
写真②：鹿角や水牛角
いろいろなサイズからフィットする物を選びました。
写真③：鹿角ステッキの脇役の大事さ、受中軸のデザイン書の数々
写真③：鹿角ステッキの脇役の大事さ、受中軸のデザイン書の数々
鹿角等のステッキは角（つの）の形状と共に、受け金物（受中軸）のデザインで決まると言われます。御客様のデザインの好み、表面の仕上げ方を充分吟味しました。立ち上り部分の線刻、座の部分の”花形蓮弁”全体を燻し梨地（なしじ）仕上がりにし、銀艶をすべて取り払った仕上がりです。連結している中環リングは、佐野市松模様にイニシャルが刻印されています。本品はロウ型からの製作では無く手作りの1点物とし、この総銀（925）金物だけでも171g有ります。難度の高い技巧が潜んでいて銀工師上原氏の技術が光ります。
写真⑤：御客様のT.P.O（時・場所・目的）に合わせ、使い分け出来る様にネジ式で取り換えられる様にしました。
石突はすべてネジ式で、T.P.O（時・場所・目的）に応じて簡単に取り換え出来ます。総銀（925）菊型・象牙・オランダ水牛・黒ゴム先をお付けしました。シャフトはタイ産の銘木、紫鉄刀木（ムラサキ・タガヤサン）です。ハンドルと合うシャフトの色彩と共にまつわる物語も作品の重要な要素です。
写真⑥：ステッキケース（京都縫製品）・お手入れセットを付けての納品です。
本作品は約2.5ヶ月の製作期間を頂きました。鹿角作品は持つ方の個性があまねく光ります。歩行時はもちろん、電車内でも廻りの人からの視線を充分感じられる仕様です。大安日に納品させて頂き御客様より慰労と喜びのメッセージを頂き、業者冥利に尽きます。
ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。
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オーダーメイドステッキ作品集
オーダーメイドステッキ商品情報
ラカッポのオーダーメイドステッキは、お客様のご希望やご要望にもとづいた完全オーダーメイドに対応しております。世界中から選りすぐった貴重材にて仕上げたハンドル・グリップ、支柱・棒、石突、装飾品などあらゆるラインナップを揃えております。
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ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠（銀細工・象牙彫刻・宝飾）に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
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