ブラック・ビーンについて
ブラック・ビーンは、マメ科の樹木で植物学上はカスタノス・ベルマム属に分類されます。この呼名は、カスカナ(栗)・ペルマム(種子)の2つの単語が学名になっています。種鞘(たねさや)の中の種が栗の形をしている事に由来します。では、ブラック・ビーンのナの由来は、英名でタチ・ナタマメをジャックビーン(ジャックの豆)と言い、刀物の鉈(なた)の形をした鞘殻(さやがら)が熟すと黒褐色の色彩になる事が由来と言われています。
主な分布は、パプアニューギニア・オーストラリア(北東部クイーンズランド)・ソロモン諸島・ニューカレドニア島等の島々に広く分布しています。樹高は20~30m、直径は40~60cm程ですが、径1m近い巨木の記録もある常緑高木です。
材面の特色
材面は黒褐色・明褐色・淡黄緑等産地により色彩が異なると言われています。ソロモン諸島・ニューへブリデス諸島等、島嶼(とうしょ)地帯・地域は特に異なると言われ、柾目に縮緬杢・リップルマークが有る材です。家具・テーブル材・彫刻工芸品に広く利用されます。
私見ですが、ブラックウォールナット・オバンコール・タガヤサン・ガイアナブラウンウッドなどの色彩を淡くした材面です。
ブラックビーン材はなぜ”ジャックと豆の木”なのか?
この話はイギリスの童話”ジャックと豆の木”のお話しで皆様御存知の物語です。作者はジョセフ・ジェイコブス(オーストラリアシドニー生まれ)で、イギリスの民族・民話学者・歴史学者でもあります。この童話に出てくるマメの木が子供の頃、故郷(オーストラリア)で見たブラック・ビーンだと言われています。
最近では、”ジャックと豆の木”と称し、ブラックビーンの種子(6cm)を鉢植えにし、発芽苗木の状態でニョキニョキと伸びる様を愛でる観葉植物として売られていて、人気があります。
ステッキとしてのブラック・ビーン
大曲りステッキは作成した事がありませんが、セパレートタイプの物はシャフトもハンドルも製作可能です。変わった色彩は魅力的で、存在感も十分ある面白い作品となります。
ブラック・ビーンのご紹介は以上です。続いて朴(ホオ)をご紹介いたします。
木族の会(樹種辞典)
ステッキの材料となる様々な貴重な樹種についてご説明いたします。
ステッキ専門店【ラカッポ】について
ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
お問合せ・ご来店予約
ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。ご来店の際は、事前にご来店予約をお願いいたします。また、ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。みなさまのご利用、お待ちしておます。