もともと西欧より入ったステッキ文化。TPOを紐解くのに、古くから日本には、形・感性・文化の解釈として、真(しん)・行(ぎょう)・草(そう)と言う便利な使い分けの考えがあります。
身近な書・文字では、楷書(かいしょ):真、行書(ぎょうしょ):行、草書(そうしょ):草の3段階での字体の考え方があります。更に格を上げた篆刻(てんこく)・印章に使われる篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)があり、この場合、真の格上なので(真・真:しんしん)となります。
真・行・草には、中間部分があり、区分けは12通りまで分かれます。これを三体九姿(さんたいきゅうし)と呼びます。
着物を例に取ると、以下の通りとなります。
華道(花)、茶道、香道を数えたら、切りがありません。
真行草については、全て芸術性の追求を高めるための一つの基本的な考え方であり、その考えの集大成である表現であると言っても過言ではありません。
真行草に、守破離(しゅはり)、見立、様式文化が加わり、異文化を器用に取り込み、あたかも昔からそこにあった様に、千変万化(せんぺんばんか)できる見方文化の源です。
ステッキの形とTPO(時間、場所、場面)をもっと身近な服装もからめて、「真(しん)」、「行(ぎょう)」、「草(そう)」でご紹介いたします。
真行草からみるステッキの選び方
ステッキの”王道”大曲りステッキの真行草
このタイプのステッキは、オールシーズン、オールマイティに時、場所を選ばず、あらゆる場面に適応します。昔から欧米では、ステッキといえば、このタイプの事を指します。英語では、ウォーキングステッキと呼ばれ、それだけ馴染み深いステッキです。
ステッキ専門店【ラカッポ】について
ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。
お問合せ・ご来店予約
ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。ご来店の際は、事前にご来店予約をお願いいたします。また、ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。みなさまのご利用、お待ちしておます。