久しぶりの京都へ、東寺・観智院
今年に入り、1月24日~27日まで久しぶりに京都へ出張しました。時間があるとき、まだ知らない京都を探索しています。土曜日は久しぶりに京都は”みぞれ″混じりの雪模様。東山、北山方面白一色。雪の日はかえって旅の情緒を引き出します。
東寺・観智院
京都の南北
帰りの新幹線を心配しつつタクシーに乗って南へ下ると不思議、丸太町から南は粉雪がちらつく程度です。昔から”雪は本降りでなければ丸太町通りまで”という諺があります。これは京都市内南北の高低差を言い当てた諺です。
東寺
日曜日雪の心配が無くなったため、宿を早く立ち五重塔で有名な東寺へ見学に行きました。前日の雪模様と朝の冷え込みもあり観光客の客足も少なく見学にはもってこいです。
観智院へ
一通り金堂、講堂、五重塔と見学を終え、宝物館が工事中だったため、今1か所解放されている場所があると受付で聞きました。正面山門より左の奥まったところにありわかりづらい場所に東別格本山・真言宗の”観智院”がありました。冷え込む京都ですばらしい出会いをしてきました。
見事な襖絵
客殿(国宝)、床の間の板襖、宮本武蔵が書いた二羽の鷲の図も見事なもので、しかも面前で見られます。建築に興味がある方は見廻り侍の控えの間の意匠、特殊な畳(合せ畳、畳表のい草が中央でつながっている)が広間一面に敷かれています。
私も目にするのも初めてです。書院の間、床の間につながる左右の襖絵。浜田泰介画”春の朝””初夏の芽””秋の音””新雪”と四季が描かれています。
京都で国宝の襖絵、障壁画を目にしますが、これらに劣らぬ近作ですが、美術性の高い襖絵は初めてです。特に春の題の”イタドリ”秋草の満月が素晴らしいです。まるで絵に表情があるかのようです。
この書院の床の間を背にこんなに間近に見られる呈茶も頂け驚きでした。
立入禁止の結界(立入禁止)国宝のレプリカを見るケースが多い中、見学結界が少なく又説明の方も親切でぜひ京都に行かれたら必見穴場をおすすめします。