ステッキに魅了され、この世界に飛び込んでから約15年(プラン検討期間含む)が経過しました。木のステッキを扱っているので、”木”に対する畏敬の念はもちろんあります。木の伐採時や、原木(げんぼく)を挽く際は、必ず御神木酒・米・小豆を捧げます。銘木業界では、年に一度、木魂祭(もっこんさい)を開き、木の供養も忘れません。東京では、木を祀る神社がありませんので、地元の八幡宮より祭司を呼び招魂します。その際よりしろとなるのは、東京銘木(協)市場内にある”桧”で造られた木魂塔(もっこんとう)です。

杖(つえ)の神様

七福神の一人”福禄寿”

七福神の一人”福禄寿”

東京銘木(協)市場内にある”桧”で造られた木魂塔(もっこんとう)

東京銘木(協)市場内にある”桧”で造られた木魂塔(もっこんとう)

木魂塔(もっこんとう)は、昭和58年に新しく建立された物で、題字等は9代東京都知事、鈴木俊一氏が揮毫(きごう)した物です。

全国的に”木の神様”となると、和歌山県にある伊太祁曽神社(いだきそじんじゃ)が有名です。我が国に樹木を植えて、全国を廻ったという五十猛命(いだたけるのみこと)が祭られ、関西圏の木材市場、木材商の方々は、この神社の神様をお祭りしています。

さて、ステッキとなるともとは”木”ですが、ステッキを祭っている神社等は見当たりません。そうなると自分で何か対象物を探さなくてはなりません。知り合いの方に絵を書いていただいたのが以下の写真です。

軸装仕立、白を基調としているので、軸先も象牙で高い物になりました。七福神の一人”福禄寿”です。この神様は、富貴栄達を特に担う神様で、「福は幸福」、「禄は財宝」、「寿は長寿」と大変めでたい画です。更に商売道具の杖(つえ)を持ち、悪霊病魔退散の願いを書き留める経巻が結んであります。

七福神の一人”福禄寿”

七福神の一人”福禄寿”

更に、私の干支に因み、神の使いである白蛇を描いていただきました。持っている杖は、心体の中に居る悪いものを取り除くという中国で古来より魔除けの”桃の木”です(諸説あり、財宝と言う事で海サンゴ(海松)と言う説もあります)。

正月に飾られる白蛇香合

正月に飾られる白蛇香合

買い付けた房州産黒松大径材

買い付けた房州産黒松大径材

写真は、買い付けた房州産黒松大径材です。供養をしてお清めしています。30歳の頃です。白い部分は割れ止め養生しています。

現代これだけ流通している杖(つえ)・ステッキなので、昔より日常を取りまく道具として、何事も供養される時代(針、刃物、人形、茶筅)などが有名です。自分自身納得行かず、2年近く探しました。そして三重県伊勢市にある松尾観音寺の境内に、杖の供養碑があるという事を見つけました。一度、伊勢参りを兼ねて寄ってみたいと思います。

当社(旧新木場第二ビル)

当社(旧新木場第二ビル)

当社(旧新木場第二ビル):南面に杉の御神木が描かれていました。注連縄(しめなわ)が張られています。

教えて!!ステッキ

教えて!!ステッキでは、ステッキに関する知っておくと便利な情報についてまとめています。

教えて!!ステッキを確認

ステッキ専門店【ラカッポ】について

ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。(有)東京数寄屋倶楽部によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。

会社概要

会社概要

会社概要

コンセプト

コンセプト

コンセプト

購入前の知識

購入前の知識

ステッキ購入前の知識

商品情報

商品情報

商品情報

お問合せ・ご来店予約

ステッキ専門店ラカッポは、お客様のご要望をお伺いさせていただきながらフルオーダーメイドでステッキを製作、販売させていただいております。ご来店の際は、事前にご来店予約をお願いいたします。また、ご不明な点などございましたらお気軽にお問合せくださいませ。みなさまのご利用、お待ちしておます。