一枚の写真でわかる事、名探偵ポワロ
日本でもおなじみの人気テレビドラマシリーズ名探偵ポワロの1コマです。イギリス男優デビッド・スーシェが映画版とは違うポアロを演じています。
私も1~55巻までのDVDを買い全て見ました。この写真にあるステッキが全シーンの大部分を占めています。ハンドルは銀のスワン白鳥です。シャフトはブラックウッド(黒檀かも知れません)。
西欧と日本では、動物、植物の持っている意味の解釈が異なります。白鳥には夫婦仲の良い所から愛、または子孫繁栄という意味があります。
もう一本、ステッキが登場しますが、オーソドックスタイプです。話の中にエジプト・メソポタミアに出張のシーンがあります。リゾート地では、マラッカ籐、スライド望遠鏡付きステッキも登場します。
面白いのは、悪役が持っているステッキはソード刀物剣を忍ばせた物や、動物(象)を用いたステッキも登場してきます。しかし、顔が出てきません。ステッキからドラマが入って行き、サスペンスを語る様な黒いステッキが多く登場します。
話は戻りますが、スワンの首の部分は水面を泳いでいる姿なので、首を折って羽根も閉じているので、手に引っかからないデザインになっています。1900年代は、古い家では今日の呼び鈴ブザーが発達しておらず、お手伝いさん、メイド、執事が玄関対応をしていましたので、厚いオーク材などの重厚な一枚戸がほとんどでした。
このスワンの尻先の方をうまくステッキで叩くポワロの姿は様になっています。このシリーズでは、雨の多いイギリスが舞台です。コウモリ傘とステッキ両方の持ち方も参考になります。
以下の名探偵ポワロを紹介するYoutubeの映像中に、スライド望遠鏡付きステッキ、ハンドル部が銀スワンのステッキが登場します。ご興味ある方は覗いてみてください。