青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキについてのご紹介です。

青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキ

写真①は、ラカッポのコレクション品でアンティーク物です。私自身、最初は何の動物の骨か分かりませんでした。調べて行くと、中華料理で食するフカヒレスープの本体の鮫である事が分かりました。この鮫は、赤道を上下に北は日本、南はオーストラリア付近まで生息する鮫で、ヨーロッパの赤道線にも居ます。元々外海の水の綺麗な深さ150m前後を生息域にしていて、尾びれが上下長さが同じギリシャ語のイスルスから語源が有ります。英名では、マコと呼ばれています。その他国よって、2~3の呼び名があります。日本ではフカヒレが有名で、昔からカマボコ等、練り物に多く使われ、最近では新鮮な物は、刺身やみそ漬け、深海鮫と同じように肝油などにも利用されています。

青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキ(大黒部分・石突は、オランダ水牛。長さに対して中心に鉄の棒が組み込まれています。)

写真①:青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキ(大黒部分・石突は、オランダ水牛。長さに対して中心に鉄の棒が組み込まれています。)

日本でこの背骨を使ってのステッキ製作は、おそらく無いと思います。この手の作品は、西欧に多く存在します。

由来

元々は東南アジアポリネシアの土着の人々が、この鮫(さめ)の歯や背骨を利用した祭儀式に利用していた杖をヒントに、18c中頃植民地となったアジア諸国の風習を取り入れ、ロココ趣味と芸術性がミックスし、新しい文化が根付いたと思われます。事実18c中頃に、ヨーロッパではフランスを中心に、オリエンタルブームが到来します。元々ヨーロッパに無い異文明や、アフリカ・アラブ諸国・インド・中国・日本・東南アジア諸国などの東洋趣味やいだかれたいわば憧れや好奇心が出発点です。

少し下手な感もしますが、下手も上手にこなすと、立派な芸術品になります。ラカッポでは、手持ちの青鮫作品をバラシて他のシャフトと銀細工を用いてリメイク品を作りたいと思います。

青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキ

写真②:青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキ

青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキ

写真③:青鮫(あおざめ)の背骨から作られたステッキ

写真②③は男性が好むようなステッキ本体に迫力さえ感じられます。③の右端の作品は、馬の蹄(ひづめ)か水牛で造られており、これに類似する物が馬具メーカーのエルメスに凝った作品があります。

馬と人の関り、特にヨーロッパでは縁起の良い物とし、モチーフ作品として数多く使われています。

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ステッキ専門店【ラカッポ】について

ラカッポは、おしゃれなステッキ製作を手がけ国内外のお客様からご好評を得ている東京新木場のステッキ専門店です。株式会社山安によってプロデュースされています。ステッキのあらゆるオリジナルデザイン、意匠(銀細工・象牙彫刻・宝飾)に到るまでオーダーメイドによる製作を承ります。アンティークステッキ、思い出のステッキの手直しについても修理を承っております。

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